9日間、わりと長く韓国の実家で過ごしました。
ソウルも東京と同じく、残暑と秋の始まりが混ざった天候。
コスモスが綺麗に咲いていました。
父は思ったより元気で、少しほっとしました。
ところが、帰ってから悲しいお知らせが待っていました。
私の好きな成瀬山カフェ。
マスターのおじさんが永眠したと、
娘さんがカフェのブログを通じて知らせてくれました。
病気のことでお店を閉店すると、
カフェブログにマスターが記事をアップして1ヶ月も経ってないのに…
どれほど辛い思いをして最後まで頑張ってカフェをやっていらっしゃったのだろう…
今日はお通夜とのことですが、カフェとマスターとの思い出の写真を改めて振り返ってみます。
閉店するという記事を読んで、うまくコメントを書けず諦めていました。
あとで手紙でも書こう、あとで直接お目にかかりたいと思っていたのに、早すぎます。
お客さんのリクエストでビールを販売し始めたと聞いて伺った1年半前。
この日がマスターに会う最後の日になるとは全く思いもしなかった…
成瀬山カフェにいると、心が落ち着いてきて優しい気持ちになりました。
マスターは本当にお客さん思いで、、、全部が全部優しい感じ。
成瀬山カフェの隅々にはマスターの優しさが漂っていて、まるで春の日向のよう。
1時、2時、定時になったら、鳥が出て音がなる時計。
ところどころに販売されている手作りの作品。
最後にいただいたランチのサラダ。
ポテトサラダは、いつもとっても美味しかったです。
ランチを作っているマスターの背中。
私が最後に食べたスープカレー。
でも最後に良かったのは、はじめてカウンターに座ってマスターと話せたことかな。
普段よりもっといろいろ話せました。
コーヒーはいつも美味しかったです。
引っ越ししたせいで、お店にはたくさん行けてないですが、
私にはいろんな影響を与えてくださいました。
写真の上に小野リサの CDジャケットが写っていますが、
いつもカフェには小野リサの音楽が流れていました。
マスターのおかげで小野リサの存在も知り、コンサートにも行くほど好きになりました。
夫とは、いつも右側の2人席に座って、
いつも欠かさず頼んでいたのは、よくばりスイーツとコーヒー。
季節の果物も、いつもたくさん入っていました。
向こうでマスターに会ったら、これは必ず作ってもらいたいです。
奥の席から見る風景。
懐かしいです。
カフェは2階もあったのですが、大勢でいって2階も使ってみたかったな…
いつもカウンターでは、
年配の方々が静かにコーヒーを飲んでいました。
成瀬山が好きだったマスターがカフェを作って6年。
6年しか経ってないのに、成瀬山カフェは成瀬山という地域に、小さな天国みたいな大きな存在だったのではないかと思います。
3年前の成瀬山カフェ。
店の前の右側の木を見て綺麗だなと思って調べたら、「ポポラス」という木
うちの家の前にも植えた小さいポポラスは
大きくなりました。
カフェにかけたあったリース。
可愛いと言ったら、優しいマスターがそれを取ってくださったんです。
うちに飾っているこのリースを見るたびに、
ポポラスの木を見るたびに、
小野リサの音楽を聞く時に、
成瀬山カフェとマスターのことを思い出すのでしょうね。
日本に来てから、確かな温もりを感じさせてくれたマスターには、感謝の気持ちでいっぱいです。
忘れません。
ありがとうございます。