こんばんは。すももももこです。
日本暮らしの韓国人です。
写真は韓国の海苔巻き「キンパ」ですが、今日こちらに関する記事を読みました。
下記の文章を読んで、ちょっと考えこみました。
김밥、本場の作り方教えてもらったけど、結局なにを以って김밥と言えるのか判然としない。ごま油とごまを使うのが日本との目立った違いだけど、それが本質なのだろうか?
김밥(?) #独身男性恵方巻きバトル - #つくりおき
※「김밥」はキンパの韓国語表記です。キンパプ、キンパブなどの表記。
韓国のキンパと、日本の恵方巻き(太巻き)は確かに
ご飯といろんな具を入れた海苔巻き
という点では同じで見た目が非常に似てますが、
ごま油とごまを使うだけではないなと思ったんです。
その違いについて大きく5個思いついたので書いてみました。
1 ご飯が違う
これが一番ポイントかもしれません。
日本の太巻きは、酸っぱい。それは酢飯だから。
しかし、韓国のキンパは、ご飯にお酢を入れません。酸っぱさゼロです。
そういえば、日本の海苔巻きは、酢飯を使うのが当たり前ですよね。
韓国には酢飯が存在しないので、海苔巻きにも普通のご飯か、それともごま油と塩で味付けたご飯です。
2 温度が違う
日本は酢飯を使う、だから当然巻く際によく冷まします。
しかし、韓国はアツアツのご飯を入れて巻きます。
また、美味しいと感じる温度も違います。
やっぱり韓国のキンパはアツアツのご飯で作りたての温かいキンパが一番美味しいんです。
韓国旅行に行かれた方は、「キンパ天国」などキンパ専門チェーンを訪れた方が多いと思いますが、やっぱり巻きたての温かいキンパが売りなので、「即席キッパ」(韓国語:즉석김밥)という用語が看板に書いてある時が多いです。
また、大体のお店では冷蔵庫に入れず、常温の状態で売ります。
一方、日本の太巻きは冷ました酢飯で作るから、温かくないです。温かい酢飯を入れて巻いたらクレームが来るでしょう。
また、スーパーで売る時も、必ずオープンされている冷蔵庫においてありますよね。
3 生ものが入っているか
あたたかいキンパには、生ものを入れません。
しかし、日本の太巻きはサーモンなどの生ものが入っている時が多い。
これは、1番目と2番目の違いから来る当たり前の違いですが。
4 茶色いやつが違う
両方とも茶色いやつが入っていて、それによってキンパの全体的な見た目もかなり似ているように思われます。
両方とも醤油で味付けされており、両方とも海苔巻きの塩加減の責任を負っているかなり大きな存在ですが、
- 日本の太巻きは「かんぴょう」「シイタケ煮」
- 韓国のキンパは「ゴボウ」
ですから、食べる時に当然ながらかなり味が違います。
また、この具の違いは、5番目の違いにも影響を及ぼします。
5 歯ごたえが違う
韓国のキンパのほうは、歯ごたえがあります。
歯ごたえに影響を及ぼしている具材が必ず入っているからです。
キンパと言えば、具材として何を思い浮かびますか?
と韓国人に聞いたら大体この8つを言うでしょう。
- たくわん、ニンジン、ゴボウ、ほうれん草(キュウリ)、卵、練り物、ハム、かまぼこ
この中で歯ごたえがあるものが、たくわん、ニンジン、ゴボウ、キュウリ、この4つ。
日本の太巻きの具材を調べました。具の種類が多いですが...
- かんぴょう、キュウリ、シイタケ煮、伊達巻(卵焼き)、桜でんぶ、カニタマ
が一般的だと思います。また他にもあったら、教えてください!
歯ごたえがあるものは、キュウリぐらいしかないですよね...
やっぱり、子どもの時からキンパの歯ごたえに慣れている私としては、キンパと似ていると思って最初日本の太巻きを食べた時に、歯ごたえがないことに非常に寂しさを感じました。
キンパを作るときには、カライチサイトにアップしたレシピをぜひ参考にしてください!karaichi.com
終わりに
5年半前、日本に来た時に、最初に訪れた韓国料理屋さんでキンパを食べた時に思ったんです。
ごま油、入れ過ぎ!
韓国で食べていた通常の3倍ぐらい、たくさんごま油が入っているお店が日本には多いです。
なんだろう、、、謎です。
見た目が似ているということで、私も昨日節分の時に恵方巻きの代わりにキンパを作りました。
恵方巻きは縁起をよくするために7種類の具材を入れるということを、今日初めて知りました。
6種類の具材を入れてキンパプを作ったので、とても残念です。しまった…