一週間前、マシューとお花見に行った時。
来月の17歳のお誕生日も迎えられそうだと、夫と話したばかりだったのに。
先週の土曜日、午前10時頃、
ずっと頑張っていたマシューの心臓が止まりました。
9時くらいに急に状態が悪くなって、薬を注射器で飲ませたりしましたが、だめでした。
心臓がちぎれそうな痛みを感じているのか、小さく低く声を出しているマシューに、
私は頑張ってって泣きながら叫びましたが、
夫はもう頑張らなくて良いと言いました。十分頑張ったと…
マシューは息が止まった瞬間、とても悲しそうな目をしていました。想像できない辛さだったでしょう。
まだ温かいマシューは、まるで生きているようで、夫婦で泣きながらずっと抱いていました。
状態が急変する前に、マシューは夫と庭にいました。
足もよくないのに、頑張って30分くらい行ったりきたりしながら、うんちとおしっこを済ましたそうです。
そのせいか、おもらしも全くなかったです。
マシューは、最後まで格好よかったです。
韓国にいる時から一緒だったアキとミルにも知らせました。
マシューが寝ているような姿だったからか、気づいてない感じでしたが…
外は、この以上ないくらい晴れていました。
マシューが動かなくなったことに実感がわかなかったです。
でも、まだ温かいのに、
頭とお腹の下に冷たい保冷剤を入れないといけなかったです。
悲しくても、
マシューの火葬をどこでするか、決めないと行けなかったです。
夜は3人で並んで寝ました。
翌日。日曜日の朝、クロちゃんが来ました。
ごはんをあげても、家の中を覗きながらにゃーにゃーと泣いていて、
マシューがいないことを不思議に思っているかもしれない…
日曜日もずっとマシューの手を握り、まるで寝ているような顔を見ていました。
前日の夜は、お腹あたりに体温が少し残っていたのに、朝、起きたら、完全に冷めていてもう少し実感しました。
そして、マシューの毛を一部切って保管しました。
マシューのいとしい手。
わんこの肉球は、年を取ると、固くなり、爪になっていくこともマシューを通じて知りました。
歩きにくくなったこの足でよく頑張ってくれたね、マシュー。
火葬が翌日に決まったので、この日がマシューと過ごす最後の午後。
居間を見ると、マシューのためのシーツがあっちこっちに敷いてあって。
冷蔵庫を見ると、息を引き取る前日にマシューにあげるために蒸したサツマイモがたくさん入っていて。
悲しかったです。
2日間、マシューの枕元で夫といろんな話をしました。
17年前に、マシューを韓国で拾った時の話から今まで、うちの夫婦にとって、マシューは言葉では語れない大きな存在でした。
マシューと散歩している時に、あるおじさんに、マシューが可愛いと話しかけられ、自分が飼っていたわんこの写真を見せてくれた時の話を夫がした時に涙が出ました。
わんこの写真を見せてくれたおじさんの気持ちがよく分かります。
今朝は、マシューのために蒸したサツマイモを、マシューと夫と一緒に食べました。
火葬を、少し遠くても大きなペットのためのお寺でするか、
火葬の車を呼んでお家でするか… 悩みましたが、お家ですることにしました。
居間の窓際にマシューを移して、車が来るのを待ちました。
元気だった頃、マシューがよくいた場所。
今年も、季節の変わり目の時に、毛が抜けて、
マシューの毛がとても柔らかいことさえも悲しかったです。
このようなマシューを見られる時間があまり残ってないと思いながら、
マシューの手を握り、お腹を触り、頭をなでました。
柔らかい口元とお鼻の間に最後のチューをしました。
業者さんが来て、家の駐車場に火葬の車を止めました。丁寧にマシューに挨拶をし、ゆっくりと足を曲げました。
火葬する前に、最後にマシューを抱きました。
今日もとても晴れ晴れで、
隣の栗畑には、綺麗なお花に蝶々が飛んでいて…
その景色の中で、マシューとさようならしました。
でも、それはこの世でのさようならで、あの世で必ずまた会えると信じたいです。
何年も前に心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)と指摘され、薬を飲み始め
去年7月に倒れてから、ずっと頑張ってくれたマシュー。
本当に強い子でした。
私たちに心の準備をする時間をくれてありがたいですが、
マシューに会いたくてどうしようもないです。
足がヨボヨボのままでもいいから、また帰ってきてほしいです。
マシュー、私たちを全身で愛してくれてありがとう。
私たちもずっと愛しているよ。
また会おうね。少しだけ待っててね。